フェイスペイントの女性私はコテコテの油画科出身です。私の大学では油画科というと、とても自由で何をやっても良く、変人集団扱いでした。
どの科も基本的には自由に制作するものだと思うのですが、日本画は日本画顔料と日本画を描く行程を踏んでいるし、建築科は建築物を作るし、その他の科も一応枠があります。
油画科は本当に特に制約もセオリーも一切ないんです。どの美大もこのカラーが強いかな。
私は鉛筆、コピック、ペン、水彩、Photoshopなどを使って、アニメタッチや絵本タッチで描いたりしていました。
他には自分を使った映像作品、空間を使ったインスタレーション、絵巻物、粘土、ゲームを作った人もいました。
自由ですがその分講評は厳しいです。「何故これを作ったか?」をしっかり説明できないといけません…。
私は排泄のように作品を作りたいので、説明がすごく苦手です。(吐いた息に説明できないのと一緒)この講評は私は何も説明できないので、サボることも多かったです。

そんな環境で過ごした私が、初めてwebデザインをした時の体験と検証を綴ります。(前置き長)
※広告やチラシのような紙のデザインとwebデザインはまた全然違うみたいですね!奥が深い。

1.デザインはゼロから生み出すものではなかった
2.デザインは機能美だった
3.デザインはオシャレで社交的な人のようだった

1.デザインはゼロから生み出すものではなかった


webデザイン見習いとして、知り合いの会社で働かせてもらったのですが、1番驚いたのは、テンプレなるものがあるということ…!
最近では漫画やイラストも背景がフリー素材だったりしますよね。
でもメインのものを描く作業ってまだまだ短縮せず描く人がしっかり描くものです。分業はあっても。
しかしデザインというものは、ひな形というかお手本というものがあって、そこから組み替えていくという感じで、ゼロから作るんじゃないんだ…!というのがまず驚きでした。
そもそも絶対入れる情報がある時点で、既にゼロではないですね。
基本油画科は何から何までゼロから作れ!という風潮だったので…例えば作品に造花とか使いたいなと思っても、「そこから手作りだろうが!!」みたいな。
デザインは良いものがある程度決まってると聞くし、早さも重要ですものね。自分でゼロからやってないけどかっこいいものをかなり組み入れていいんだ!というのが驚きでした。

2.デザインは機能美だった


デザインの美しさは見やすさと分かりやすさの上に成り立っていて、まるでメカや生き物みたいな機能美なんだなと思いました。
流行で少しずつ変化しても、基本的に人間が見やすいと感じるものは変わらないからでしょうか。
webデザインに限っていうと、メインで目を引き、あとは緩急つけすぎず、大文字と小文字くらいを使い分け、ポイントに色を置く…という流れが見やすいみたいです。
たしかに急に文字の大きさが変わると何だ?と止まってしまいますね。大切なことが書いてあったらいいのですが、普通の情報なのにいちいち目に飛び込んできたらストレスです。それが何度も続くとガチャボコした印象を持ちます。
「ダサくても、まずは見やすいことが大切なんです」と教わりました。1ピクセル何か変わっただけで見づらさを感じてしまうので、ただ配置するだけでは見やすさは作れません。
Photoshopのガイドやグリッドはほとんど使ったことがなかったけど、ガイド、グリッド様様です!画像や文字をなんか気持ちいいなという位置に動かすと、ガイド上に揃ったりするんですよね。40ピクセルずつのグリッドと20ピクセルずつのガイドが使いやすいと思いました。ガイドはmacならコマンド+:、グリッドはコマンド+@です。出したりしまったりするととてもやりやすいです。コマンド大事!

3.デザインはオシャレで社交的な人のようだった


デザインとはただ情報を並べるのではなく、分かりやすくかつTPOに合わせて装飾の具合を変える…なんだかデザインはオシャレに気を使っているコミュ力が高い社交的な人を擬人化したみたいだ!と思いました。そもそも、デザイン科は油画科に比べてコミュ力が高いと言われていたんです。クライアントがいて明確な目的と優先順位を持って制作するわけですから、情報伝達が上手くなりそうですね。それに比べて油絵科は自分のためにする個人的な作業が多いわけですから感覚的な部分が強くなります。よく「デザイン科のデッサンは正確に描けていればいいけど、油絵科のは違う。絵作りになっていないといけない。」と、予備校で教わりました。
正確さよりも別のところで感動させなければならないということだと思います。油絵を擬人化するとなんだろう…?浮かばない…。

まとめ


デザインはダメな部分にもちゃんと理由があるので、納得して作業ができることが多いです。自分にはデザインなんてセンスがないから絶対できないと思っていましたが、少しづつこうすればいいのかな?ということが分かってきて親しみを感じるようになりました。人を惹きつけたり、人が見やすいと感じる配置などをもっと学んでいきたいです。自分に足りない要素だと思うので。

プロフィール
イラストレーターで3児の母で夫は女装家 菅原千明


自身を解放できる「エロ絵」を研究している。子供は3人。夫は女装家。
菅原千明とはこんな人
絵一覧⇒https://www.chiakisugawara.com/
グッズ一覧⇒https://tigerfly.thebase.in/

 

ご依頼など

https://tanomuno.com/profile/39009
おすすめの記事