看板というとどこか施工業者に発注するようなイメージがあるかもしれません。
しかし施工費のいらない飾るだけの看板にオリジナルの絵やロゴを入れたら、お得にとても目立つお店になりますよ!
日暮里で奇妙な看板制作
東京・日暮里駅付近に初音小路という昭和レトロな雰囲気漂う小路があります。
そこの1番奥右側に「鳥真」というものすごく美味しい焼き鳥屋さんがあるんです。
グルメな人がわざわざ遠方から通うくらいです。
なのにお値段は良心的すぎ。
お客さんは会計時に皆「そんなバカな!」と言っています。
看板制作して欲しがっている店主さんがいると紹介され、行ってみて味の虜になりました。
そこの店主さんにこんな絵を描きますよと私の作品を見て頂いたら、気持ち悪さを褒めて頂きました。
そしてどんなデザインにするか話し合いをすると、思わぬ言葉が
「鳥の内蔵描いて。気持ち悪くて変な客は寄ってこないような!」
こんな依頼を聞いた看板業者があるでしょうか?
あってもホラー系とかなら分かるけど、飲食店です。
勿論私は満面の笑みで
「本当にいいんですね?」
とスキップで帰宅、即ラフ制作に入りました。
木材だけ渡されて「内蔵、気持ち悪い」以外は一切指定なしの完全お任せ看板です。
それからラフを持って何度か打ち合わせして美味しい焼き鳥を食べました。
その時居合わせたお客さんは私に、内蔵はやめたほうが…と言うんですが、依頼主さんからの要望ですと聞くと大変驚いていました。
何人ものお客さんに反対をされても折れなかった店長強い。
そうこうしているうちに完成したものがこちらです。
内蔵丸出し、筋肉丸出し、骨も丸出し、です。
裏側の打ち合わせをしたら、なんと「好きなものをどうぞ」と言われたので、またスキップで帰宅して、今度は女性が内蔵出してる絵を提案したら、「気持ち悪すぎ何屋さんか分からない、却下」と言われ、ひよこになりました。
近所の小学生からは、これカラス?と言われたらしい…
歴史感じる素泊まり宿の看板
今度は秋田県角館市の素泊まりの宿「ねずねこ」です。
こちらは立派な木に文字を掘るということは決まっていました。
絵より文字が主役です。
猫とネズミが入っている、ということ以外は自由でした。
しかし今度は流石に内蔵出すことはできません。
文字と絵をレイアウトしてみたのですが、少し寂しい。
角館は古くからある武家屋敷が有名で、こちらの民宿も蔵を改造して作られているんです。
なので和風の装飾が合いそうだと思い、ビー玉やおはじきを飾ることにしました。
計2つ作りました。それがこちらです。
こちらは2日で構想から制作まで出来ました。
打ち合わせやスケジュールがすんなりいくと、即興に近い感じでパパッとできることもありますね。
まとめ
いかがでしょうか?木を吊るしたり置いておくだけのシンプルな看板にでしたら、直に絵を描いて一点ものの味のある看板にするとご近所でも評判になるし、インスタにも撮影されちゃいますよ。
どちらもお陰様で評判がよく、看板をじっと見ている人も見かけます。お店のシンボルになれて光栄です。