こちらは私の描いた絵です。↑
今日はエロい表情の描き方についてです。
実は真顔を描くより上達が早いんです。
何故ならあなたの欲望をストレートに反映させればエロい表情は出来上がるからです。
判で押したような単なる表情ではなく、自分を満足させられるようなエロい表情を描いて見ませんか?
まずは顔とは何かから考え、顔のパーツ、そして表情と考えていきます。
顔とは?
1.人物の人となり
2.人物の感情
顔のパーツ
1.目・眉
2.口・唇
3.鼻
エロい表情の種類
1.アヘ顔
2.イキ顔
3.ニュアンスのある顔
顔とは?
1.人となり
辞典やwikipediaをシンプルにまとめると、「頭部の前面」とあります。
人物を描く上でまず初めに描いてみようと思う部位ではないでしょうか?
当ブログでも自画像やこの描き方の記事が人気です。
→自画像や人物の顔の描き方のコツ3つ
顔を描くことでまずその人物やキャラが何者なのか分かります。
モブキャラは顔を消されていたりして個性を消されていることからも顔には個性が出ると分かります。
ということは、引っ込み思案のキャラは引っ込み思案に、
気が強いキャラは気が強く見えるように描かなければいけないということです。
もちろん人形ぽい機械的なキャラは機械的に見えるように、です。
こちらは先ほどの自画像や人物の顔の描き方のコツ3つなども参考にして、まずはベースの顔を描く練習をして見てください。
2.感情
その人物の性格、人となりを描いた上で、次に取り入れるのが「感情」です。
大きく言えば喜怒哀楽ですが、もっと具体的に言えば
怖い 悲しい 苦しい 痛い 気持ちいい 悔しい 美味しい 嫌だ ホッとする
など、無限に感情は移ろう複雑なものです。
例えば苦しいという感情でも、食べ過ぎで苦しいのと経済的に苦しいのでは感情は違うものになります。
そこまで想像して描くと、ありきたりでない表情が生まれてきます。
こちらのフェチチェックテストをやってみると、あなたの好きなシチュエーションなどがわかって、好きな表情の探求に一役買うと思います。
→色気のある人物やキャラを描くには自分の性的嗜好(フェチ)を知る事
人物の人となりを決めてから、どんな感情なのか考える。
表情のベースはここです。
顔のパーツ
2.目・眉
「目は口ほどにものを言う」
と言うくらい、目には感情が表れます。
また、つり目やタレ目など目の形だけで個性を表しやすいのも特徴です。
ちなみにつり目でもタレ目でも色気を出すことは可能です。
色っぽいと言われるタレントさんなんかを観察して見てください。
つり目もタレ目も両方いると思います。
また、ぱっちりした目と細い目も両方いると思います。
エロさを出すのは顔の造形そのものより雰囲気や表情ということが分かります。ブサイクなのに妙に色気のあるキャラも存在しています。
また、眉毛は上がったり下がったりよく動くので、感情を分かりやすく表現してくれます。
眉毛も人物やキャラによって下がり眉や上がり眉、一文字の眉や三日月眉などあるので、好みの顔を研究しましょう。
エロいと言われる目の表情を挙げていきます。
目を半開きにする
脱力して目を細めているところをイメージして下さい。キッと細めで睨みつけるのとは違います。
細めることによって感情が分かりづらくなり虚ろな表情になります。
まるでお酒に酔ったような意識が朦朧としているような、そんな目になります。
目を見開く
上目遣いでも、顎を上げて見下ろす目線にしても、目を見開くと野性的で魅惑的な表情がつくれます。
ここぞとばかりに目の中を丁寧に描いて目力を強くして、人物の感情や人となりが伝わるように描きましょう。
眉をしかめる
こちらは言わずもがなですね。眉をひそめて少し苦しそうな顔ををしたり、恥ずかしそうに困った顔をさせると切ない表情になります。
目も口角も下げ、全部のパーツを嫌がっている表情にしてしまうと本当にただの嫌がっている顔になるので注意が必要です。
涙を流す
丁寧に目の潤みを描きます。
基本的に潤んでいるものはエロく見えます。
理由は2つ。
1つは健康さの象徴であるからです。
2つ目は刺激に対する反応であるかです。
そこに人間の身体的な反応や感情や物語があるからです。
苦悶の表情を浮かべながら泣いている表情をイメージするのがいいと思います。
目の中と周りはもちろん、顔の色んな箇所を赤くすると効果的です。(モノトーンの絵なら薄いグレーに)
こちらの記事でも「熱っぽさ」の大切さを書いています。→セクシーに女性の体を描く4つのコツ
しくしくと大人しく泣いているだけだとただの泣き顔の絵になってしまいます。
少し難しいですが、泣き笑いもなかなか複雑ないい表情だと思います。
感動で泣いてしまったのとは違います。
気が狂いそうなところ、精神のキャパを超えそうなところをイメージするといいです。
1.口・唇
口はダイレクトに女性器を表すとも言われていますね。
色、質感、形状が似ているのでそう言われるのでしょう。
唇の表現で深みのあるエロさを表現できます。
キャラクターの絵に多いのですが、唇をほとんど意識していないものが多く見られます。
単にピンクや赤に塗るというわけではなくて、ツヤを意識したり、柔らかそうな感じを意識するだけでだいぶ違います。線だけで表現する線画を描くときも、生き生きとした線になるでしょう。
お化粧の仕方は読むと本当に参考になります。少しでも魅力的に見せるために綺麗な色の口紅を塗ったり、ツヤを出すグロスを塗るわけです。薄い唇を厚く見せるテクニックなどが載っていますが、まさに絵の描き方そのものです。
とは言え唇の造形そのものより大切なのは感情表現です。
口の中には舌や歯など演出に使えるものがたくさんあります。
唇の表情について挙げていきます。
口を半開き
口は固く閉じすぎず、かといって大きく開けすぎていない方がエロく見えます。(シチュエーションによりますが、多くの場合の話です。)
力が入っていない状態ですね。
露骨ですが、キスをする時の唇を想像して下さい。
タコみたいに硬く尖らせるのは友達への頬へのキスとか投げキッスをする時の唇です。
恋人同士の甘いキスをする時は柔らかい唇をしていますので、それをイメージして下さい。程よい脱力感です。
歯をくいしばる
こちらは何かに耐えているような表情をイメージして頂けると分かりやすいです。
痛いとき、怒りを抑えられないときなどが挙げられます。強い感情を抑えられない時の顔は理性と本能の間で揺れてセクシーです。
大きく開ける
先ほど口は大きく開けすぎないほうがエロいと描きましたが、ハアハア息を切らせている場面や大きな声を出している場面や口で何かを受けている場面では大きめに描いたほうがいいです。そのほうが感情表現ができるからです。
大きく開けること自体が日常そんなにないので非日常感が出てギャップが生まれます。
歯や舌を描くと大きく開けている感じになりますが、下品な感じになってしまう場合があるのでバランスに気をつけます。
咥える
何か物を咥えさせると象徴的なエロさを感じさせます。
メジャーなものでは拳銃やナイフなどで男性的な物を、花やとろけるようなスィーツで女性的な物を咥えていると連想させることができます。
他にはつるつるテカテカしたもの、ドロドロのもの、赤やピンクのもの、反感を買うかもしれないけど白いものなどでエロいものを咥えていると比喩表現ができます。
でも青いものや全くエロさを感じさせないものを咥えさせることでも、かえって露骨で下品ではないエロい比喩表現ができたりします。
舐める
舌舐めずりをする表情は、肉食獣のようなエロさが出ます。
舌を可愛らしくペロッと出すのもいいのですが、生意気そうな目つきをしながら舌を出すことでより獣っぽさが増します。
滴らせる
何か液体を垂らすとそれだけでエロさが増します。何かを咥えさせたり舌をだしたときとセットで、口元に何かを滴らせてもいいと思います。
吸血鬼の口元には必ずといっていいほど血が滴っていますね。
液体は体液を思わせます。その体液はどこからきたのか?と想像させるのです。
歯を見せる
歯見せると言うのは元気な子の象徴みたいですが、さりげなく少しだけ見せるのがポイントです。
人は普段見えないものが見えていると興奮を覚えます。
3.鼻
正直口や目に比べたら書くことは少ないです。
何故なら鼻で感情表現をしてしまうとブタっぽくなる場合が多いからです。
鼻はあなた好みの鼻を探して徹底的に造形に拘ってください。
表情
代表的なエロい表情についてパーツごとに説明しています。
1.アヘ顔
アヘ顔とは快楽でおかしくなってしまった人の顔を言うようですね。昔はなかった言葉です。
アヘアヘ笑っていそうだからでしょうか…。
私はこのアヘ顔はそんなに惹かれませんが、シチュエーション次第ではすごい効果を発揮する顔だと思っています。
例えばスーツでビシッと決めた人がこの顔で力なく崩れていたら…何があったんだろう!?と想像してしまいます。
アヘ顔の描き方ですが、全てのパーツを脱力させれば出来上がります。
目→半開きで笑った時の形
口→半開きで笑った時の形。舌を出してもいい。
ポイントは脱力感。そもそもアヘ顔は人前でしない変な表情なので少しくらいブサイクな仕上がりになっても違和感が出ません。比較的習得しやすい表情と言えるでしょう。
2.イキ顔
こちらは快楽の絶頂に達した時の顔ですね。アヘ顔になる手前のイメージです。
目→固く閉じる
→見開く
→半開き
口→大きく開く
→歯をくいしばる
アヘ顔に比べてバリエーションが多いのが特徴です。
脱力ではなく、むしろピンっと緊張しています。
痛そうな顔、苦しそうな顔、辛そうな顔などとよく似ていますが、頰や耳を紅潮させるのを忘れないようにしましょう。
3.ニュアンスのある顔
私ははっきりしたエロい表情よりも、ほんのりニュアンスのあるエロい表情が好きです。
目は見開いて野性味を出しても。口は威嚇している狼のように少しだけ口が開く、もしくは閉じているとか、血が滴っているとか。
目→半開き
→見開く
口→半開き
→舌を出す
ニュアンスのあるエロい顔でも頰の紅潮や瞳のうるうるは大切です。
4.苦しい顔・悶えている顔
こちらはエロさと一見関係なさそうなのですが、エロさと密接な繋がりを持っています。
私がお受けするご依頼で多いのは
1.リョナ
2.ヒロピン
これらが1位と2位を独占しています。
もちろんリョナとは陵辱系なので引き裂かれた体などとセットではあるものの、醍醐味は人物の苦しむ姿ではないでしょうか。
ヒロピントは「ヒロインピンチ」というジャンルのことで、こちらは特撮や戦隊もののかっこいいヒロインが敵によりピンチになる場面に萌えるフェチのことを言います。
こちらは勇ましい戦士がめちゃくちゃにされるという落差に感動してしまうのです。なのでひどい姿、ひどい表情に惹かれているということになります。
目→目を瞑って眉をひそめる
→目を見開いて眉は下がっている
口→歯を食いしばっている
→大きく開いて歯や舌が見えている
イキ顔にかなり近いです。なので好きだという方が多いのでしょう。
まとめ
表情というのはシチュエーションによって様々に変化するので、表情そのものをハンコのように決めて練習するより、背景にある物語を想定してそこに萌えながら描いたほうがどんどんあなたらしいエロさが出せます。
あなたのお気に入りのシチュエーションなどを探してみてください。→色気のある人物やキャラを描くには自分の性的嗜好(フェチ)を知る事