人物画、特に顔はよく使われる題材です。
今回は主に絵画的な顔の描き方についてコツを描きます。はまた別に描きます。
リアルな顔をかけるようになると、イラストの顔も魅力的に描けるようになりますよ。
1.先入観を捨てる
2.比率や間隔をしっかり測る
3.あらを探す
1.先入観を捨てる
顔はありふれたおなじみの題材だからこそ、目にする機会も多いのではないでしょうか。小さい子供でも顔は描けますね。
そんな風に誰でも描きやすいのは、特徴的で押さえるポイントがとてもハッキリしているからなんです。
シンプルな記号だけで顔文字を作ったりもできますね。
(^O^)( ˘ ³˘)(´;д;`)(`Д´)こんな風に。
しかし「顔」と認識できる絵は簡単に描ける反面リアルな顔を描きたいのにイラストっぽくなってしまったり、
参考資料とは似てない顔が出来上がったり、
なんか惜しい!という気持ちにさせる問題が起こりやすいです。
まずは「顔」という先入観を捨てましょう。
幼い頃から様々な顔に触れてきて、顔文字のように記号化して顔を見てしまっている可能性があります。
植物でも見るような目で見て下さい。何も見ないで顔を描くと記号的になってしまうので、絵画調にしたい場合はご自分の顔でもいいので参考資料を用意して下さい。
とにかくこれは顔じゃない別の何かだと脳に言い聞かせるところから始まります。
正面顔はどうしても記号的に描いてしまいがちなので、実は難易度が高いです。
難しかったら誰かに自分の横や斜めからの写真を撮ってもらったり、そういうアングルの資料を用意してみましょう。
2.比率や間隔をしっかり測る
今までの「顔ってこんな感じ」という思い込みで記号的な顔を描くのを防ぐために、しっかりと顔の比率を測る必要があります。
デッサンを描く時は定番ですね。→デッサンの描き方(初心者向け)
1.正面顔の描き方は、まずは描きたいと思う頭部の長さほどの縦線を引きます。
その線はちょうど鼻の真ん中にきて、顔を正面からその線で縦に顔が半分になるイメージです。
2.その線のちょうど真ん中を測って横線を引きます。線が交わって交点ができて顔が4当分されました。
さて、この中心には何があるでしょう?
3.実際の顔または資料を、鼻の真ん中を通るようにして頭から顎にかけて線で結んで下さい。(資料なら直接描き込んでもいいと思います。)
4.その線を二等分する横線を引いて下さい。
交点はどこにできましたか?
鼻の頭ではありませんよね?(多くの場合)
顔の真ん中と聞いたら鼻の頭をイメージする方々多いとおもうのですが、縦の中心ではあるけど横の中心ではありません。
こうして測ってみることを繰り返すと、顔を他のモチーフと変わらず冷静な目でみることができます。
中心点を中心に目はどのくらい離れているか?唇は?と、各パーツの位置を測ってください。
3.あらを探す
中心を決めて測ったら、次は描き込んでいきます。
ここで注意したいのが、イラストの顔は可愛く描くためにお化粧する感覚で描くのですが、絵画でそれをすると物足りない絵になります。
イラストはいわゆる盛って撮った上に加工をした写真のようなもの。シワや顔の隆起の影など立体感や質感を目立たなくさせて人間ぽさを排除し、お人形さんぽく見せています。
絵画調の顔を描きたいのならしっかりとあらを探しましょう。
少しブサイクに描くような気持ちの方がいいです。
すごい美女の絵画であっても、まずは一旦ブサイクに見えるくらい立体感を強調しましょう。
頰や眉にある隆起が描けてない絵を多く見かけます。
ほっぺたがぷくっとしていると愛らしいのですが、赤ちゃんや太っている人でなければ実はそんなに頰はオプルプルではありません。
頰の下にある骨と筋肉を感じさせましょう。
骸骨を見ながら顔の絵を見てみるとイメージしやすいと思います。頬骨を正確に描けると他の人より一歩リードできますよ。
まとめ
顔は人気があるモチーフでありながら、小さい時からの先入観によりちゃんと描ける人があまりいません。
まず先入観を捨てること
そして比率を測ること
他のモチーフと同じように冷静に見ることで劇的に変化できるので、初めはうまくいかなくても諦めないでください。
エロティックな表情を描きたい方はこちら→エロい表情の描き方のコツ