ヌードの絵美大出の自分にとっては当たり前の日常だった「ヌードデッサン」が、他の人からすればベールに包まれた不思議な存在だったようなので、ヌードデッサンについてお話しします。

1.目的
2.描き方
3.どんなモデルさんがくる?
4.どんな気持ちで描く?

1.目的


まずカリキュラムについてですが、予備校だと一つの題材を9時〜17時まで休憩1時間で、一日8時間、計3日かけて描きます。
静物画でも人物画でも同じです。
一つのモチーフを3日かけて描くわけです。
人物画の場合はこまめにモデルさんに休んでもらいます。

通常は着衣のモデルさんですが、ヌードモデルさんが来るときが3ヶ月〜半年に一回くらいあります。モデル料高いのかな?貴重な時間でした。

それとは別に月に一度くらい放課後にヌードクロッキー(デッサンより時間をかけないスケッチのこと。質より量とスピード重視)の時間があって、一人1000円〜1500円くらいで参加できます。こちらは任意です。
大学の場合だと、教務に「ヌードモデルさん派遣してください。日時は〇〇」といえばいつでも来てもらうことができました。

2.描き方


ヌードデッサンの目的は、人体をしっかり観察して描けるようにすることです。着衣に惑わされず構造が分かるので。

でも目的なんて描く人それぞれ。
筋肉重視の人もいれば全体のバランス重視の人もいるでしょう。
肌色をうまく作る練習のため絵の具を持ち出してもいいし。
要は自分の勉強になればいいのです。

漫画や映画などではモデルさんが部屋の真ん中にいることが多いですが、壁際にいることが多かったです。

だいたい一人のモデルさんに対し7〜10人くらいが集まって描きます。
モデルさんは高い台の上に上がります。
広い部屋を使う場合だとモデルさんが2人〜4人配置され、それぞれの周りに描く人が集まります。

20分描いて10分休むという30分サイクルでした。
モデルさんはポーズを取る前にタイマーをセットします。
みんなで「お願いします。」という挨拶をしてからスタートします。
ポーズ中はそのアトリエ内は出入り禁止です。

ポーズですが、先生からの指定がなければモデルさんが自分でポーズを取って、「いいですか?」と聞いてくれるので、誰かのリクエストがなければそのままスタートです。

タイマーが鳴るたびに休憩になります。

休憩はモデルさんの乗る台の横に置いてある椅子で、布などを纏ってリラックスして座ったりストレッチしたりしています。

休憩後も初めのポーズをとり続けるのがデッサン、休憩の度にポーズが変わるのがクロッキーのイメージです。

私は予備校でモデルをした経験もあるのですが、ずっと動かないでいるのは結構きついです。
しかし気を抜いてリラックスすると眠くなるという…

眠ってしまうモデルさんもいて、もちろん眠ってしまうと表情やポーズが変わってしまうから、「起きてください」と言われてしまうこともありましたね。

3.どんなモデルさんがくる?


着衣の場合もそうでしたが20代くらいの若い女性のモデルさんが多かったです。

たまに男性や40代〜50代の女性なども来ます。外国人モデルさんが来る場合も。(誰かのリクエストだったのかな?)

ヌードモデルさんを専業でされている方はいるんでしょうか…兼業なさっている方は普段は何をされてるかというと、ダンサーさんが多いんです!立派な体ですもの人に見せたくなりますね。
このお店で踊ってますとか、今度公演やりますなんて、休憩中に教えてくださる方もいます。

私が今までで一番「すごい…!」と思った肉体は、舞踏家の男性でした。
細身なのですが細かい筋肉全てが浮き出ているんです…!超絶美しい。
女性より男性の方が余分な脂肪がなくて描きやすいです。

4.どんな気持ちで描く?


気持ち…これも描く人と描くときによって様々ですが、私はほとんど毎回「体の全ての凸凹を描いてやる!」と、以外にもエロくない気持ちで描いていました。

でも!生真面目に描いてばかりいたわけではありません。
妙に色気を発しておられる方もいるんです。しかもそれをガン見しなければいけない。
そういうときは表情とか、雰囲気とか、「人体」より「モデルさん個人」を描きたくなってきます。

ポーズ取るのがきついのか汗ばんで、表情も苦しそうになって…生の人間の息遣いを感じます。

実際男子学生に聞いたところ、エロい気持ちをぶつけて描いてるよ!と証言していましたし、逆に「俺はエロい気持ちなんて少しも持っていない」と言っている方が本当に?と思ってしまいます。

モデルさんされる方は読んでいて不快に感じられたかもしれませんが、ちゃんとそのエネルギーを作品に昇華していますよ。

エロとクールさの比率が、本当に卑猥なものを見ている時が9:1だとすると、デッサン中は4:6くらいだと思います。(個人差あり)
良い作品はまず熱さから生まれると思うので…ちょっと素晴らしい肉体に興奮してしまうことはお許しください。

まとめ


美大以外にもヌードクロッキー会などを開催しているところはたくさんあります。参加費1000円〜みたいです。興味があったら簡単に参加できますよ。
懐かしいな〜友達と裸描きっこしたこととか。しばらく描いてないので私も参加したくなりました。

ヌードデッサンは行動を起こすのがハードルが高い!という方は、自分のヌードを描くのもオススメですが、それすらも準備(姿見用意したり脱いだり)が面倒に感じてしまう場合はこちらのヌードポーズ集がおすすめです。

‼️マークこちらはアダルト商品です‼️

官能的なポーズも含まれていますが、とても良い教本だと思います。
私が今まで見る限り、一番自然でポーズも豊富で、何より見やすい本です。
モデルの高橋しょーこさんのスタイルがとてもよく、鑑賞しているだけでも十分楽しめる本になっています。

自然でしかもヌードのポーズはなかなかありません。
自然なポーズでは胸も下半身も見えてしまっていることが多いからです。

隠さず自然でいてくれるモデルさんを描けるのは普通はヌードクロッキーしかありません。
なので「ヌードクロッキー会には行って見たいけどちょっとハードルが高い…」という方におすすめです。

また、モデルさんには頼みにくいセクシーなポーズも入っているのが大変ありがたいですね!!

ヌードをモチーフとして使いたい人はチェックして見てはいかがでしょうか。

プロフィール
イラストレーターで3児の母で夫は女装家 菅原千明


自身を解放できる「エロ絵」を研究している。子供は3人。夫は女装家。
菅原千明とはこんな人
絵一覧⇒https://www.chiakisugawara.com/
グッズ一覧⇒https://tigerfly.thebase.in/

 

ご依頼など

https://tanomuno.com/profile/39009
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