画材を揃え、あとは描くだけ!
でも、何を描こうか決まっていない…という方へ向けた記事です。
楽しく絵を練習するのに最適な基本的なモチーフ(描く題材)についてお話します。
1.人物
2.静物
3.風景
4.抽象
5.動物・ペット
6.乗り物
7.キャラクター
8.漫画・アニメタッチ
9.絵本やグッズ化を考える
10.公募展を目指す
既に日常的に絵を描いている、または絵を描いていたことのある方は、
こちらの記事→あなたの絵の長所が分かる!フェチチェックテストも併せて参照してください。
フェチテストでは、あなたが何が好きなのかを分析します。
1.人物
人物は人間を指します。
家族や友人にモデルさんをお願いして描くのがリーズナブルかつ迅速に勉強になります。
それよりも早いのは、“自分自身”をモデルにして描くことです。
つまり「自画像」です。
顔や体全身だけでなく、手や足などのパーツを描くのも、自分自身を見て描くならじっくりと見て描くことができるので参考になります。
鏡を使えばちょっと無理なポーズも自分で指定することができるので便利です。
恥ずかしいポーズなども。
自分や周りの人間なんて嫌だ…と思われた場合は、雑誌などの写真を参考に描きたい顔の人を探してみるのがいいですね。
ただしあくまで写真なので、複雑な陰影や奥行などが分かりにくいという欠点があります。
人気の自画像の描き方の記事も併せて参照されると参考になります。
→自画像や人物の顔の描き方のコツ3つ
ヌードモデルさんを描きたい方はこちらを参考にしてください。
→エロい?美大のヌードデッサン
2.静物
静物とは静止した物全般を指します。
メジャーな物で自然物だと花、果物や野菜、観葉植物、剥製、貝、標本、流木など
人工物だとビン、食器、箱、球体、布、縄、像、工業製品や器具など、があります。
意外と家の中には様になるものが見つからないかもしれません。
なので初めは好きな果物や花を買って描くのがオススメです。
リンゴや根菜類などは日持ちするのでゆっくり描きたい場合には重宝します。
近所の公園などを散策して、気になった石や太めの木切れなどを拾うのもおススメです。
また、おじいちゃんおばあちゃんの家に行くと思いがけない古くて絵になりそうな物が見つかるかもしれませんよ。
剥製とか謎の角とか奇妙な人形とか…
果物に比べて少し描く難易度が上がるビンやコップはすぐ手に入りますね。
→絵が上手く見える!描けるようにしておきたいモチーフ3つ
ぐちゃぐちゃに置いた布も、意外と描きどころが多く面白いモチーフなので、試してみてください。
ダ・ヴィンチが描いた布の絵はすごい迫力ですよ!
3.風景
風景は、川や森林、街などの、景観を指します。
風景画は外に出て気に入った場所のスケッチをすることが基本ですが、外は暑い、寒い…と言う方のためにオススメなのが「自分の部屋の窓から見える風景」を描くことです。
それもただの向かいの家の壁しか見えない、もしくは向かいの家の住人に怪しまれそう…という場合は、写真でももちろん大丈夫です。
せっかく写真を使うなら、普段行けないような立派な建物の写真を用意してもいいでしょう。
廃墟や軍艦島の写真などはとても参考になりました。
ディズニーランドのお城や、花やしきなどを描いてもいいし、思い出の旅行の写真から何か選んでもいいですね。
大事なのは、その風景をあなたが「描きたい」と思えるかなので、変な場所でも、また加工されて変わった色合いになった写真を使うのも、何でもありです。
4.抽象
抽象画は丸や三角や四角、線や点など、色んなシンプルで具体性の無い形で描き表わした絵画のことを言います。
モチーフというより絵のジャンルの話になってしまうのですが、難しく考える必要はとりあえずありません。(本当は人物や風景などの「具象画」から抽象画は生まれたのですが…長くなるので割愛します。)
ピカソになったつもりで変テコな形を自由に沢山描いてみましょう。
ただ描くだけでなく、絵の具を弾いたり、垂らしたり、盛り上げたり、筆を擦り付けたり、指で伸ばしたり…思い切って画面をナイフで切りつけたり。
「絵の具(画材)で遊ぶ」という感覚でやってみて下さい。
もちろん、折り紙やビーズを貼ったり、ラメを散らしたり、使うものは「画材」にこだわる必要はありません。
もしくは、何かを抽象画に置き換える方法もあります。
例えば花を見たら、それを〇、△、□だけで描いてみて下さい。
具象よりになったとしても、いつもと雰囲気の違う面白い絵が見れますよ。
5.動物・ペット
生き物はよく動くので、写真でも構いません。
特にペットを飼っている方は、可愛くてお気に入りの一枚があるのではないでしょうか?
愛着の無いものに比べて好きな物の方が絶対に夢中になって描けます。
意外と「ペットを描いてもいいんですか?」と目から鱗が出る方もいらっしゃいます。
あなた自身が楽しむために描いてもいいですが、同じようにペットを可愛がっている家族にプレゼントしてもいいですね。
ペットがいない方でも、動物はタッチにもよりますが、人物画より飾りやすいモチーフだと思うので、グッズやインテリア感覚で描いてみてはいかがでしょうか。
自信がついてきたらココナラやスキマなどのスキル販売マーケットで「ペット似顔絵」のサービス販売を始めてもいいですね。
こちらは私が描いたネズミたちです。ね、飾れそうでしょ?ちょっと場所を選ぶかな?笑
6.乗り物
5.動物・ペットの項目でも書きましたが、愛着のある好きな物の方が夢中になって描けます。
そのモチーフの良さを人より知っているからです。
なので、バイク好きならバイクを、電車好きなら電車を描いた方が上達の近道ですよ。
特に乗り物は細かい構造が難しく、全く知識のない人にはハードルが高い物なので、好きな物がマニアックであればあるほど、完成度が高い物が描けます。
7.キャラクター
キャラクターは勿論あなたの好きなキャラクターです。↑こちらは私の好きな「HUNTER×HUNTER」という漫画のキャラ、クロロとパクノダです♡
ディズニーでもサンリオでも、萌えキャラでもアメコミや特撮でも何でも対象です。
キャラクターの絵を模写するのもいいですが、ゆるキャラを擬人化したり、有りえないシチュエーションで描いたり、コスプレをさせたりするのもオススメです。
あえてキャラクターを、昔の貴族の肖像画のようなリアルで荘厳なタッチで描いてみるのも、ユニークで楽しいです。
8.漫画・アニメタッチ
7.キャラクター の項目で描いた通り、好きなキャラクターを何らかの形で描くのもいいですが、自分でオリジナルのキャラクターを作って描いてしまうのも楽しい作業です。
絵画っぽくない、アニメや漫画のタッチの方が得意な方もいらっしゃいますので、一度挑戦してみると新たな発見があります。
漫画やアニメタッチで何か実在するものを描いてみるのも描き方の幅が広がります。
こちらは私のオリジナルキャラクターです。楽しい作業だったので、筆が進みました。伝わるでしょうか?
9.絵本やグッズ化を考える
一枚の飾れる絵ではなく、絵本やポストカードなど、グッズ化するつもりで描いてみるのもオススメです。
8.の漫画やアニメタッチの項目でオススメした、自分のオリジナルキャラクターを主人公に、様々な場面を描いて集めると本にしやすいです。
もちろん静物や風景画などを描きためて、画集を作るのもいいですね。
更にそれを誰かにプレゼントする、どこかに飾る、売る、ということを想像しながら描くと、イメージが膨らみますよ。
→自作絵を立派なインテリアにする方法
売ろうと考えた場合ですが、方法はいくつかあるのでご紹介します。
- ハンドメイドマーケットに出店する
- webショップを構える
- イベントに出店する
・ハンドメイドマーケットに出店する
おすすめはこちらのminne(ミンネ)手作り作品のネット販売が、月額利用料「0円」で行えます。
お金のやりとりなどは代行してくれるので安心です。
たくさんの作品が出店されていて、どのような商品が売れているのか、相場はどのくらいなのか、とても勉強になります。
また市販のものではなくハンドメイドが欲しいと思っている客層なので、あなたの独創性やこだわりが伝わるお客さんにきっと会えますよ。
・webショップを構える
今の時代はすごいですね!0円で自分のお店をネットで始められるのですから。こちらのBASEというサービスが大御所です。
簡単に商品を登録、販売できます。→
【BASE】無料で今すぐネットショップが運営できる
・イベントに出店する
有名なのは「デザインフェスタ」
漫画やイラスト系なら「コミケ通称コミックマーケット」や「コミティア」ですね。
イベントのいいところは生のお客さんの反応を見たり、他のクリエイターさんから刺激を受けたりできるところです!
作品が売れた時は感無量!売れなかったとしても次はこうすればいいんだというアイディアが必ず手に入ります。
しかし出展料が高いことと、準備が大変なことがネックです。作品数が少ないと物足りなく見える可能性があります。
初めはお友達と出展料とスペースを折半してもいいですね。
10.公募展を目指す
公募展やコンクールを目指して描き始めてもいいですね。
課題に合わせてどんな物を描こうか、発想力が鍛えられます。
課題は、具体的に「人物」と出される場合もあれば、抽象的な表現で出される場合もあるでしょう。
過去作品を見てみても色んな発想、描き方がある事に刺激を受けると思います。
公募展に出す前に一読頂ければ参考になると思います、→公募展・絵画コンクールに出す前に
まとめ
色んな物がモチーフになるので、あまり深く考えすぎず、失敗したらまた別の物を試せばいいや、くらいの感覚で描くものが決まっていったらいいなと思います。
モチーフが決まったら、いよいよ描けますね!
まずはデッサンから始めて見てもいいですね。
→デッサンの描き方(初心者向け)