お陰様で無事に3人目が誕生しました!
今回は妊娠しながら絵を描くことについて、体調面や精神的にどんな影響があったか書いていきたいと思います。絵描きしながら妊婦はできるのか?一つの参考になれば幸いです。
1.妊娠初期(妊娠1ヶ月〜4ヶ月)
2.妊娠中期(妊娠5ヶ月〜7ヶ月)
3.妊娠後期(妊娠8ヶ月〜10ヶ月)
4.産後
1.妊娠初期(妊娠1ヶ月〜4ヶ月)
この時期は一般的にはつわりが最も辛い時期だと言われています。
私は「食べづわり」と呼ばれる、食べていないと吐き気がしてくるつわり症状が顕著でした。
そして食べ過ぎるとまた吐き気がするという…
吐いたことは数回だけでしたが、二日酔いのような気持ち悪さが続き、確かに気持ち悪さの面では一番辛い時期でした。
・絵は満足に描けたか?
一人目 △
二人目 △
三人目 ×
気持ちよく描けた日もあれば、具合が悪くてほぼ寝ていた日もあるという感じです。
1人目から3人目まで、体調は似ているようでまちまちでしたが、どんな風に具合が悪いかというと
吐き気がする
食欲が出すぎる
だるい
頭痛
息切れがする
動悸が激しい
激しい眠気
腰痛
便秘
下痢
などです。お腹が小さくてもいろんなトラブルがあり、特に絵を描くのに支障が出るのは「だるさ」です。寒い日や暑い日は特に体が重く、横になっていたくなります。
近所のスーパーに行くだけで疲れ切って一日寝ていたくなることも。
あまりの不甲斐なさにネットで調べてみると、同じ症状の妊婦さんも少なくありませんでした。
また、常に特定のものを食べたくなったり、食欲を抑えようとすると吐き気がしてきたり、あとは何もしなくても頭が痛く吐き気がしたりしました。
絵を描く作業で大切なアイディアを練ったり描き始めの構図やポーズを考えたりする「考える作業」は普段と違って頭が痛くなったり吐き気がして気分が悪くなったりしてきます。
絵を描くのは座り仕事だから難なく続けられると思っていたけど、思いの外きついものなんだなと感じました。
絵を描きたいのに全然進まず、涙した日もあります。
気持ち悪さやだるさが一番きつい時期でした。
・絵の仕事はどうしたか?
正直絵の仕事はハードに感じられました。
通いで事務の仕事もしていたのですが、こちらは空調も快適で座ったままなのと、何より請け負った仕事を処理するという作業が多めの仕事だったので気分が悪くなることなく続けられました。
絵の仕事は自宅が会社に比べたら空調が良くないというのもあったのかもしれませんが、それ以上にお客様の要望のヒアリングをしたり、アイディアを練ったり、失敗を修正したりなど、無から有を生み出さす内容が多いので、作業としてこなすことができず辛く感じました。
2.妊娠中期(妊娠5ヶ月〜7ヶ月)
この時期は「安定期」とも言われ、比較的体調が落ち着く時期と言われています。
またこの時期になると流産の可能性も低くなり、公に公表する場合が多くなります。
もちろん個人差があります。
・絵は満足に描けたか?
一人目 △
二人目 △
三人目 ○
一人目、二人目は具合の悪さより「腹部の圧迫感」が苦しく、デスクワークが窮屈に感じられました。
三人目はわかりやすく安定期に入ったと感じられるほど体調がよく、非妊娠時よりは眠い日やだるい日があるものの、好きな絵を描くこともでき、久々に充実感を味わうことができました。
・絵の仕事はどうしたか?
辛くて動けない日ももちろんありましたが、基本的には活動することができました。
またいつ具合が悪くなるかわからない!と思い、思い切り描ける日は集中しました。
3.妊娠後期(妊娠8ヶ月〜10ヶ月)
この時期はお腹がすごく大きくなり、物理的に辛くなる時期です。
体力や筋力面で思い通りに体が動かず、行動が限られてきます。
骨盤にすごく負担がかかって腰痛も悪化し、動くだけでもしんどい人も沢山います。
またホルモンの影響か、すごく眠い時間と覚醒してしまう時間が両方交互に訪れました。
臨月に入ると「いつ生まれるか」と、緊張感も続きます。
・絵は満足に描けたか?
一人目 △
二人目 △
三人目 ○
気持ち悪さやだるさは妊娠初期ほどではないのに、簡単に息切れをしたりフラフラしたりして、気持ちに体が全く追いつかない時期でした。
三回の妊娠でこの頃の血液検査では必ず貧血と出て、めまいが止まらない状態になったりしました。
妊娠初期とは違った形で絵や行動に支障が出て、涙する日もありました。(泣き虫)
ただ体調のいい日はぐんぐん進みました。しっかりと鉄剤やタンパク質をとり、快適な環境で楽しく過ごせればうまく動ける日もある、という感じです。
・絵の仕事はどうしたか?
絵の仕事は〆切までの期間が短いものは臨月まで受けました。
それ以降は〆切はいつでもいいという方とお取引しました。(いつ産まれても大丈夫なように)
一人目、二人目の時は貧血対策がうまくできていませんでしたが、三人目は貧血対策としてタンパク質をこれでもかと食べたり,めまいの防止に絵の道具を高いところや低いところに置かないようにしていたので、フラフラすることなく仕事にとり組めました。
でも貧血と低血圧が重なってめまいがひどかったときもあり、病院からはしばらく安静にして仕事は休んだほうがいいと言われました。
トータルとしてかなり休み休み動けばそれなりに動けるといった感じでした。
4.産後
産後は産休期間と定義します(産後6週間まで)。
産んだら全てがスッキリするかと思いきや、後陣痛と言って子宮の収縮の痛みがあったり、貧血になったり、腰痛が続いたりと、赤ちゃんの世話以前に体のしんどさが応えます。
もちろんそこに昼夜関係なく泣く子供のお世話がプラスされ、自分のペースで休めないというのが特にきついところになります。
・絵は満足に描けたか?
一人目 ×
二人目 ○
三人目 ○
産後の回復と子供の性格、周りの協力によって異なってきますが、一人目はとにかく何もかも初めてで、体の回復は早いほうでしたが精神力も体力も子供に注ぐので精一杯でした。一人目の時は産休期間後も預けず自分で見ていたので描く時間は作れませんでした。
二人目は主人が育休を取っていたお陰で一人目の時には考えられないくらい自分の時間を確保でき、気分の悪さなどもなかったので絵は妊娠時よりぐんぐん進みました。ただ座ってばかりいたせいか腰痛などは1年ほど続き、くしゃみをするたびに恥骨が痛かったり、坂道をとてもしんどく感じるなど筋力体力の回復は遅かったです。
育休生活はこんな感じでした→男性の育児休暇取得でこんな生活ができるよ!
三人目は臨月の体の重さから解放され、体が軽く感じました。また大人しめの子供だったからか、すごくゆっくりペースなら絵を描くことができました。※上の子二人は預けています。
・絵の仕事はどうしたか?
私の場合産後は幸いにも妊娠中みたいに体調に極端な波があるわけではないし、もう臨月と違っていつ生まれるかの心配はないので、かなりタイトでなければ仕事は受けられる状態でしたが、さすがに産後直後に仕事を振ってくる人はそんなにいませんでした。
臨月ごろから受けていた〆切が特にない仕事を中心に無理がないようにこなしました。
まとめ
妊娠中でも絵の仕事はできるか?
個人差がありますが、私の場合はできない時期とできる時期がありました。
少しでも不安に感じたらご依頼を受けた際にこちらから提案したほうが絶対いいですね。
絵の仕事というと納期があるイメージが強いですが、遅くてもいいご依頼も結構あるものです。
赤ちゃんより大事な仕事はないので、体を1番に考えて欲しいと思います。
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