静物は描けるけど、人物になるとなんだか漫画っぽくなってしまう…そんな事はありませんか?
今回はデッサン、主に人物画がマンガっぽくなるのを防ぐためのコツをお伝えしたいと思います。
1.マンガっぽさとは何か?
2.絵画っぽさとは何か?
3.マンガ絵はダメ?
まとめ
1.マンガっぽさとは何か?
マンガっぽいとは、つまり本物の人間っぽくないということです。
そもそもマンガとは、多くの場合見るものではなく読むものなので、絵も文字のように情報を伝えるツールとしての側面が強いものです。
様々な情報を伝えるため、シンプルな線に簡略化され表現を誇張されています。
マンガっぽさの代表例を挙げていきます。
頭が大きい
目が大きい
髪の毛が硬い
手指が雑
変な方向に関節が曲がっている
…など
これらが起こらないように描けば漫画っぽい絵にはならないということです。
2.絵画っぽさとは何か?
では絵画っぽさとは何か?
絵画的と称されるものの多くは綿密に描き込まれた陰影を持つことが多いのです。
漫画のシンプルな線とは対照的です。
また、人物画は漫画のキャラクターと違い、漫画っぽさの項で書いたような人体の過度な誇張はしていない場合が多いです。(デフォルメ表現は除く。デフォルメ表現している人物画こそ、漫画に寄せている。)
デッサンが漫画っぽくなってしまうのは、大きく分けて2つの原因があるから起こります。
それは
人間の体の比率の間違い
人間の体の質感の表現不足
頭・肩・手・歌詞・足の長さや幅の比率のバランスがおかしいことを解決すれば、ぱっと見の漫画絵っぽさはほぼ改善されます。
しっかりと陰影を観察して描写し、人体の質感が表現できれば、人間の存在感を出すことが出来て、絵画調の人間が描けるようになります。
デッサンの描き方でも触れたように、10段階のグレーを探して再現するような気持ちで影をつけていってください。
あとはタッチ(線)を物の形に沿ってひくこと。
丸い物を描いているのに、斜線ばかり使わないこと。
あとは人物の顔の描き方で触れたように、可愛く描こうと思わないこと。
以上を強く意識してみると、変化していくと思います。
マンガ絵はダメ?
マンガっぽくない方が、よく観察した感じは出ます。
しかし絵で重要なのは、魅力的で惹かれるか、だと思います。
特に人物を描くときは、萌えるか?ということも基準の1つになってくると思います。
デッサンの狂いが無くても全く萌えないとなると、魅力は低い絵となってしまうでしょう。
必ずしも上手い絵=萌える絵ではないので。
絵画調もマンガ調も表現の仕方の1つに過ぎないので、やり方ばかりに捉われるのではなく、絵として見たときに物足りなくないか?ということを重視する方が力のある絵が描けるのではないかと思います。
まとめ
人物デッサンがマンガっぽくなるのを防ぐには、
1比率をしっかり測る
2陰影をしっかり描く
他の記事でも書いてるように、基本をしっかりやることで防げるんですね。
しかしマンガ調の絵は悪いというわけではなく、魅力的に描くことができたら、どんな表現の仕方もありということです。
自分にはどんな表現方法が合うか?考えてみるといいですね。
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