描けるようにしておくと絵が上手い人に見えるモチーフを集めました。
1.透明な物
2.丸い物
3.お花
1.透明な物
透明な物というと、何を連想するでしょうか?
ガラス、ビニール、水、コップ、ペットボトル、ビン…
透明な物は
1.物が透けていて
2.光が反射していて
3.物が映り込んでいる
という描きどころが多い特徴が要素が三要素もあるんです。
どれか1つの要素が掛けても、物足りないデッサンになってしまいます。
どこを重点的に描くか、足し算と引き算をバランス良くして描いていく必要があります。
オススメの行程は、
1.とりあえず透明ということは置いておいて、立体物として捉え、陰影をぼんやりと、しかし的確な位置につける
2.後ろに透けている物をしっかり見て描く
3.ハイライトが当たっている様に見えるように、1番明るい所は白を残して、薄いグレーでしっかり描写する
4.写り込んでいる周りの景色を、初めは大げさなくらい描き込み、引き算をしていく。
塗り消しとプラスチック消しゴム必須ですね。
消しゴムは失敗したところを消すだけのための道具ではありません。必ず2種類用意して活用してください。
言うは易し行うは難し…と思われるかもしれませんが、これだけ描き所があるものだから、しっかり取り組めばどんな行程を踏んでも見応えのあるものになるのは間違いありません。心配ないですよ。
2.丸い物
「丸をフリーハンドで書いて下さい」
…試しに描いて下さった方はいらっしゃるでしょうか?
一発できれいな正円を描くのは難しかったと思います。
円の直径がどこも等しくなるには、フリーハンドだけではなく、長さを測って大体均一に見えるようにする必要があります。
フリーハンドで球体を描きっぱなしにして、半径や直径を測らずにそのままにしておくと、ほんの少しいびつなだけでも目立ってしまうので、他の部分がいくらよく描けていたとしても浮いてしまいます。
ボール、球体の石膏、球体の発砲スチロール…など、これらに類似するモチーフの時は要チェックです。
また、「楕円」も、描くのに一手間掛かってしまう厄介な物です。
コップの飲み口などが、楕円でなく「葉っぱ型」になっている絵をよく見かけます。
予備校時代、がっつり注意されました。
左右のフチを緩やかなカーブにして、不自然ではない形に直しておかなければなりません。
コップ、カップ、トイレットペーパー、タイヤ、花瓶、ビン、筒状のもの、とにかく円柱をモチーフにする時は注意して下さい。
3.お花
よくあるモチーフなのに、多くの人が描くのを後回しにして敬遠するモチーフが、お花です。
一輪だけだと描くところが少ないのですが、束になっていたり、鉢植えになっていたりすると、途端に複雑化して、どこをどう描いていったらいいのか、分からなくかなる人が多いようです。
こういう描くところが多いモチーフは、全てに力を入れて描こうとするといくら時間があっても足りないので、手を抜くところを工夫するイメージを持ちましょう。
一番手っ取り早いのが手前に来る花をしっかり描き、奥の方の花はあっさり描く方法です。
あっさり描く方法も様々です。
全体的に薄暗く調子(グレーで塗るイメージ)をつけて、花びらや花の真ん中を濃い線でサッと描く方法。
花の影の部分だけを追い掛けて、グレーをほとんど用いず、白と黒だけで描く方法など。
あと、あまりやり過ぎてしまうとただの手抜きになってしまうので注意しなければなりませんが、モチーフの花の本数を、デッサンの中では少し減らしてしまう、という方法もあります。
これを言うと「えっそんなことしていいんですか?」と聞かれることが多いのですが、数本、それもバランスよく端折れるならアリです。
まとめ
今回集めたモチーフは、描くのが難しいというより、「めんどくさい」と言った方がいい物かもしれません。人が皆めんどくさがって手を抜くから、これらのモチーフで良いデッサンが少ないのかもしれません。
でも、今回紹介した対策はそんなに面倒くさいことは描いてないつもりです。いかがでしょう?ちょっと意識や視点を変えることが重要です。
ほんのちょっとの工夫で、人より絵が上手く見えるチャンスですよ!