もう完成でOK?!考えている人芸大美大受験を考え始めたら、やることと心掛けることをまとめました。主に高校生向けに書きましたが、中学生や社会人にも参考にしていただきたい内容です。

  1. 予備校を探す
  2. 自分の作品を整理する
  3. 予備校に行ってみる
  4. お金に関して相談する
  5. 入った後、出た後のことを考えてみる

 

1.予備校を探す


まずは美術予備校を探しましょう。ハッキリと断言しますが、予備校の力無しでは芸大美大受験はとても厳しいです。貴方に才能があったとしても…

まずは美術室か美術の先生の所に行ってみるといいです。
美術予備校について何らかの情報を教えて貰えます。
絵画教室に通っている場合、そこの先生も情報を持っているかもしれません。

自分に合っていそうで通いやすそうな所を、まずはフィーリングでもいいので一校決めて、一度は見に行ってみましょう。
初めての人向けの体験教室や面談などを受け付けている所も多いので、アポを取ってから行くことをお勧めします。
地方の方や多忙な方などは、見学には行けなくてもネットで検索して雰囲気と立地を掴みましょう。

地方の方など遠方の予備校に行く場合は1日だけ来ても交通費が掛かってしまうだけなので、いきなりで怖いかもしれませんが、夏期講習や冬季講習など、長期休みにやっている講習にまとまった日数参加してみるといいです。お金が掛かるし、泊まる所も必要なので、家族の説得は必須です。反対される恐れが少しでもある場合、この記事と合わせて「なぜ芸大美大受験に予備校が必要なのか」も熟読して説得に臨んでください。

 

2.自分の作品を整理する


まだ作品が1枚もない、という方は3まで飛ばして下さい。予備校に行くにあたって、自分の作品を持って行くと、アドバイスももらえるでしょう。

デッサンは紙を丸めて入れる軽い筒が画材屋さんに売っているので、1つ持っておくと便利です。なるべく原画を見てもらう様にして、細かい所もチェックして貰いましょう。

自分の作品のうち、持っていけない物は写真で撮ります。なるべく晴れた日に外に置いて撮りましょう。
写真が撮れたら、それらを集めてファイリングして持っていきましょう。
※ちなみに、自分の作品を集めたファイルをポートフォリオと言います。

 

3.予備校に行ってみる


作品ファイルと作品を持ったら、いよいよ予備校に足を運びます。

私は高校1年生の頃初めて美術予備校に行きました。
かなりのんびりした性格だったので、受験対策を心配した母に薦められて行ってみました。

地方出身だったので、面接も体験もせず、いきなりの夏期講習からの参加でした。

私が参加した夏期講習は、朝9時から17時までの時間、3日くらい掛けて1つの題材を描き完成させるカリキュラムが、4回くらいセットになっていました。3日×4回で12日間です。
これより短いコースや、17時から19時までの夜間コースもあります。予備校のホームページを見てみて下さい。

題材は静物のモチーフが組んであったり、モデルさんが座っていたり。
夏期講習はわりとオーソドックスな題材で描かせる予備校が多いと思いますが、入試直前講習となると、モロに入試を意識した題材が出て来ます。
想像の世界と組み合わせたり、抽象的な問題文が出たり、変な画材を使わされたり…
なので、いきなり入試直前講習に行くのではなく、なるべく夏期講習などから行き、普通の絵を描く段階を経てから入試直前講習に行くのをオススメします。

話は戻りますが、高1の夏に初めて夏期講習に行って、初日は

泣きました。

大げさではなく…。

周りが上手すぎる、早すぎる、未知の画材を使っている、大人(浪人生)ばかり、もちろん友達はナシ。
変わった技術も持たず、普通に静物画を描いている自分が恥ずかしくなってきて…

でも怯えていたのも束の間、講師の先生方が優しく話し掛けてくれて、予備校にある画材屋さんまでついてきて、道具を教えてくれたり、作品ファイルを見て良いところを言ってくれたり、すぐハッピーな気分になりました。

勿論描き終わった後にする講評会ではシビアな事も指摘されるどころか、目立たなくてスルーされることも沢山あります。数十人の中で目立つのは大変です。

しかし、
1.周りにビビる
2.知らない道具や絵について教えてもらえる
3.大人数の中で絵を比較できる
4.短時間で完成度を上げて描く練習になる

これらの経験は独学や人数の少ない絵画教室ではまず味わえないので、とてもとても良い経験になります。
いや、味わっておかないでいきなり受験をすると、ぶっつけ本番でもっと大人数の中でプレッシャーを受けることになるので、必須です。

あと、講評会でスルーされた場合や、もっと深く話を聞きたい場合は、講評会が終わってから先生をつかまえて話し掛けて下さいね。

 

4.お金に関して相談する


以上のように講習代、滞在費、交通費を合わせると受験前の講習だけでもすごい金額になることが予想できると思います。(予備校で泊まる所を紹介してたりするので、パンフレットやホームページに目を通して下さい。)
社会人の方でも、これを読んで受験を躊躇する方はいると思います。まして高校生がポンと用意するのは至難の技でしょう…なので、親御さんの説得が必要になってきます。
説得が難しそうな場合は、繰り返しになりますが、何故予備校に行くのが必要かを解説したこの記事を見てもらってもいいかもしれません。→なぜ芸大美大受験に予備校が必要なのか

 

5.大学に入った後、出た後のことを考える


受験生の間はとにかく志望校に合格したくてがむしゃらだと思います。
しかし、晴れて合格出来た後のことを考えていますか?
当然ながら、これが物凄く大事なんです。

何故なら…芸大美大は、専攻によっては完全放置されてしまうからです。
手厚く指導して下さった予備校とのギャップにどれ程驚いたか…!

芸大美大に合格出来れば何とかなる!楽しいことが待ってる!というモチベーションだけで合格しても、入学後に燃え尽きる可能性があります。
なるべく早いうちから、芸大美大で何をどう楽しみたいのか、何を極めたいのか、などを出来るだけ具体的に考えておいて下さい。
在学中の生活については、素敵なアートな彼氏を作るでも、合コン行きまくるでも、何でもいいです。

卒業後のことは遠すぎてイメージしづらいかもしれませんが、なるべく現実的な進路を一種類考えておいてください。よくある例として、美術の先生になる、美術館に勤める、ゲームキャラのデザインをする、などです。芸大美大を卒業しているからこそ有利な就職先もあります。こちらは、将来就職したい企業名やアーティストとして身を置きたい業界などを、具体的に決めなくても構いません。

就職なんて興味ない!私は孤高のアーティストになって後世に評価されたい!

などの高い理想を持つことも大切ですが、周りを説得するためにも、こうした一般的な進路も最低一種類は検討しておいてください。どのみち入学後は今以上に高くアンテナを張り巡らせて、自分の作品とも将来のビジョンとも真剣に向き合うことになります。今は見えていない選択肢がたくさんあります。現時点では一種類検討していれば十分です。

とにかく、悲しいことに日本の芸大美大は、絵を描くこと自体を教えるだけに終始しています。一部の専攻を除いては、就職したりアーティストとして生計を立てるために必要なことを何も教えてくれません。
合格するために一生懸命に色々指導してくれる予備校とは違います。
芸大美大受験が反対される場合、そうした背景から将来を心配して言ってくれている人が多いでしょう。絵の才能は関係なく、単純に食べていく技量を心配されているのです。

私を含め周りの美大芸大生には、純粋に何か描いたり作ったりするのが好きな人が多かったのですが、それ故に何も考えてない人が多すぎました…。
これでは学生時代にいくら素晴らしい作品を作れたとしても、頭が切れる人、将来のビジョンや自己分析がしっかりしている人に必ず追い抜かれます。

なので、芸大美大受験を考え始めたら、同時に入った後のこと、更には出た後のことも考えていく準備をして下さい。
↑あの頃の私に言いたい。

では、これから大変なこともあると思いますが、上手に息抜きをして頑張って下さい!

プロフィール
イラストレーターで3児の母で夫は女装家 菅原千明


自身を解放できる「エロ絵」を研究している。子供は3人。夫は女装家。
菅原千明とはこんな人
絵一覧⇒https://www.chiakisugawara.com/
グッズ一覧⇒https://tigerfly.thebase.in/

 

ご依頼など

https://tanomuno.com/profile/39009
おすすめの記事