こちらは私が描いたHUNTER×HUNTERのクロロとクラピカの絵です。今回はハンターハンターのキャラクターの表情の描写が素晴らしいコマを集めました。
皆さんは好きな表情を描く作家さんはいますか?
私は断然冨樫義博先生の描く表情が大好きです!
人生で一番影響を受けた漫画家の先生です。ご存知ない方のために簡単に説明すると、いつも「してやられた!」という気持ちにさせてくれる作家さんです。
作品は能力バトルものなのですが、力の差が相性や作戦でどうにかなったりもするんです!そんなはずは…というキャラが勝ったり死んだりするんですが、その説得力がかなりしっかり描写されているのでもう唸るしかない!
ストーリー展開もさることながら、テンポが良いネーム、そして今回ご紹介するゾクッとする鬼気迫る表情…もう何をとっても漫画の神様なんです。久しぶりに読んだら鳥肌立ってきた!!!
笑、微笑み
ただのニコニコ顔なんてほとんど出てきません。強者の余裕だったり、弱者を痛ぶる快楽だったり、自分に対する皮肉だったり、好敵手に逢えたことへの喜びだったり、欲望にまみれた笑みばかり出てきます!
↑心臓抜き取って、トドメを刺す時の妖艶な微笑み
↑鎖で繋がれてるのにこの余裕
↑脅迫中です。
↑劣勢からの逆転
↑人間を食しています。
↑打って変わって、人間を食料としてしか見てこなかった自分への嘲笑です。
↑能力を封じられているはずなのにこの余裕
↑過激な命令を下した時です。
↑優しい顔立ちだけど…!
↑死線で自分を鼓舞しています。もっと頑張るぞという時に思い出す顔です。
↑圧倒的な好敵手に逢えた喜び
↑死の緊張感の淵で戦いを楽しんでもいます。
↑敵を睨み付けるのではなく、笑う…!モノローグもゾックとするし、このコマ全てが打ち震えます。
↑欲望が湧いてきたとき
↑標的を殺すことしか考えていません
↑予想外の一撃に対し、この清々しさ
↑本気で言っているのが解ります。
↑恍惚
↑普通の微笑みに見えなくもないけど…
↑自分の力を試せて笑顔
冨樫先生の描く、複雑に色んな要素が絡み合った笑みは一級品です。
怒・睨み
↑目の美しさに引き込まれます。
↑静かな深い怒り
↑激昂していても、冷静さを保っているのが伝わってきます
↑今にも暴走しそうなギリギリのところです
↑迫力ある警告
↑あまりの怒りに本性が見えています
↑睨みが効いています
↑獣のよう
↑眉以外怒ってないのが逆に怖い
↑こんな風に目があったら身がすくんでしまいます。
↑怒りというより真剣な眼差しです。
↑力強すぎ…!
↑ブチ切れるとこんな風にシワができるんだ!という参考になります。
↑ハッとするような表情
↑痛みを堪えながらもしっかり臨戦態勢です。
↑相手を倒すことしか考えていません。
↑目の形で、悔しさが伝わってきます。
↑やり場のない怒り
泣き・涙
↑咆哮
↑これ以上ない喜びに満ちています。
↑泣き笑いってすごく好きです。ドラマチック。
↑我慢している表情が見ていて辛い…
↑心を痛めています。
↑ぐちゃぐちゃな泣き顔も天下一品。
↑泣いた後の清々しい笑顔。
↑号泣。
↑苦しそうな訴え。
↑泣くほどの怒り。荒々しい線が迫力があります。
それ以外
↑ふつうに美形
↑内面を見透かされそうです。
↑イケメン
↑緊迫感
↑気だるい
↑静かに見据えています。
↑覚醒顔
↑セクシー
↑美女。睫毛の描き方とか本当に好き
↑イケメン
↑頭も心も真っ白!
番外編・死体
死体もゾッとするほどの描写力で魅せてくれます。グロくて気持ち悪いというより、絶望感しか感じなくてクラクラして吐き気がしてくるんです。
ゴミを見るような目
↑人間に向けられている視線とは思えないですね。
まとめ
記号のスタンプ的でない、複雑で多岐に渡った表情を描かれているのが改めて分かりました。綺麗な顔立ちでも、感情によって様々な表情を見せてくれます。シワが味になるので老人をかっこよく描くのも楽しいのだと、冨樫先生から学びました。綺麗に仕上げようとしすぎると表情がなくなってしまうこともあるので、自戒の意味も込めてHUNTER×HUNTERを読みたいです。