色鉛筆あなたは人から絵がうまいねと言われるのと、良い絵を描くねと言われるの、どちらが嬉しいですか?
私はどちらも嬉しいけど、後者の方が嬉しいです。
うまい絵と良い絵の違いって何でしょう?どちらを目指す方が良いのでしょうか?
検証してみました。

1.絵が上手いとは
2.上手い絵とは
3.良い絵とは
4.良い絵が描けるとは

1.絵が上手いとは


人が「上手い」と言う時は、どんな時でしょうか。
サッカーが上手い、歌が上手い、料理が上手い…これらは全部「技術」に対しての褒め言葉ですよね。
センスが上手い、アイディアが上手い、などとは言いません。
絵が上手いとは、絵を描く優れた技術を持っている人に対して言われる言葉だと言えます。

2.上手い絵とは


上手い絵とは優れた技術によって描かれた絵だと言えます。
つまり細かなタッチだったり、複雑な絵の具の塗り重ねだったり、難しい形のものをちゃんと描けていたり、デッサン力や画材の使い方など絵を描く実力がしっかり見えてくる絵に対して言われる言葉です。
誰が見ても何が描かれている絵なのか分かる絵、というのも目安になります。

3.良い絵とは


人が「良い」と言う時はどんな時でしょうか。
良い音楽、良い先生、良い作品
「良い」はセンスやアイディアなどにも使われます。
心が満足したり信頼できると感じたり気持ちがよかった時に「良い」は言われます。
良い絵とは気持ちが動かされる絵のことだと言えます。

4.良い絵が描けるとは


良い絵とは美味しさや心地よさで人を満たされた気持ちにしてくれる、レストランやマッサージ屋のようなものだと思います。
スカッとさせる映画でも良いし、夢中になれる本でも良いです。
良い絵が描けるとはどこか違う世界に連れていってくれる絵を描けること、と私は定義しています。

上手い絵と良い絵どちらを目指す?


絵は継続さえすればある程度のところまではレベルアップできます。
上手い絵はひたすら技術の追求と勉強によって、少しづつ着実に描けるようになっていきます。
全くの素人から1〜2年で美大受験に合格できるまでになった人を何人も見てきました。
たくさんのファンを抱える絵描きさんも初めの頃の絵はすごく下手だったということも珍しくありません。
うまさ、とは技術のこと。何度も描いているうちに向上するのは当たり前のことなんです。
良いメンターに会えたら画力アップは更に早くなることでしょう。
「誰が見ても何が描いてあるか分かる絵」が描けるレベルになるのは、そう難しくありません。
けれどそれだけだとただの説明です。
例えば人の顔が描かれている絵があります。絵の具を濁らないように上手に使って描いてあります。目や鼻や口の位置もおかしくありません。しかしその顔からは、その絵が人の顔が描かれている以上の情報が伝わってきません。
目には覇気がなく、何の感情も伝わってきません。
これでは、いくら人の顔が上手に描けていたとしても、人の心に訴える絵にはなれないでしょう。
無表情でも何らかの強さを感じる絵にしなければ、ただの整った上手く描けている絵で終わってしまいます。
下手だけど良い絵というのはこの真逆にあたり、人の顔の絵としては目の形はいびつで骨格もおかしいけれど、何かすごい力のある絵のことを指します。
子供の絵などに多いタイプですね。
偉人ピカソも憧れたタイプの絵です。(ピカソは英才教育で子供の頃から上手い絵しか描いたことがなかったため)
しかしこのタイプはデッサン力の無さや画材の使い方の拙さを指摘されてしまうとは思います。

上手さも良さも両方必要です。
しかし、どちらがより大切かと言うと、私は「良さ」の方だと思います。
人からよく上手いと言われるけど、自分としては何か物足りない…そんな絵しかかけないとお悩みの場合は、ここに感動した!これを言いたい!などの気持ちの部分が足りない可能性が高いです。
漠然と絵を描くより、表現したいことを絵にする、という動機ありきで絵を描く方が絵に説得力が出ます。

まとめ


上手い絵は確実に描けるようになっていくので、良い絵を描くことを意識して絵を描くと魅力的な絵になっていきます。
上手い=技術
良い=表現したい気持ち
ということを忘れないでください。絵に込める気持ちについてはこちらも参考にしてください。→絵のモチベーション維持に最も大切なもの